初心者の方がスペイン語を効率よく学ぶための第一歩は、目標や学習スタイルに沿った参考書を選ぶことです。
本記事では、初心者向けのスペイン語のおすすめ参考書を8つ厳選し、体系的な文法書や単語帳、スピーキング力、リスニング力の向上に役立つものをカテゴリ別に紹介しています。
自身の学習ニーズや学習スタイルに合った書籍選びの参考にしてください。
【文法】スペイン語のおすすめ参考書
『文法から学べるスペイン語』井戸 光子・石村 あつ(ナツメ社)
『文法から学べるスペイン語』は、文法を体系的に学びたい初心者の方におすすめな参考書です。
各単元の構成は文法説明→練習問題→ミニダイアローグ+単語となっており、確実にステップアップできる工夫がされています。
練習問題が豊富なので、自分の理解度を確認しながら進められるのがポイントです。
また、つまづきやすいポイントや注意点は赤字で補足説明されているので、独学でも効率的に学習できます。
学習の際は、まず文法説明を読み込み、ポイントをノートにまとめると記憶が定着しやすいでしょう。
付属のCDまたは音声ダウンロードでは、正しい音声も確認できます。
繰り返しシャドーイングするうちに発音が改善され、フレーズの丸暗記で文法が自然と身に付くので、毎日回数を決めて練習してください。
『新版スペイン語の入門』瓜谷良平・瓜谷望(白水社)
『新版スペイン語の入門』は、文法をじっくりと学びたい方におすすめの参考書です。
文法項目ごとに重要なポイントは丁寧に解説されており、細かい規則は付録でさらに詳しく確認できます。
日本語での単語集や文法用語索引があるので、学びたい箇所をサッと調べやすいのも魅力的。
辞書的な使い方ができるので、スペイン語の文法について全体像を把握するのに役立ちます。
時代の変化に合わせて例文や動詞を変えているため、せっかく覚えたのにネイティブは使わない表現だったというガッカリ体験を避けやすいです。
『極める!スペイン語の動詞ドリル』菅原 昭江(白水社)
『極める!スペイン語の動詞ドリル』は動詞を重点的に学習したい方におすすめの参考書です。
本書は動詞の語彙力を高めつつ、活用形についても網羅した一冊となっていて、スペイン語学習の壁と言われる動詞を徹底的に攻略できます。
各章ごとに練習問題があり理解度を確認しながら学習できるため、自分の苦手を早期発見できるのも強みです。
規則活用の語尾一覧や、時制ごとに規則・不規則が一目で分かるリストも付属するので、知りたい情報をすぐに調べられます。
参考書はA5サイズなので持ち運びしやすく、通勤・通学中の電車やちょっとした隙間時間でのスペイン語学習に最適です。
暗記には反復練習が欠かせないため、一冊で網羅的に動詞を勉強できる点も魅力の一つと言えるでしょう。
また本書にはCDも付属するため、自宅では音声を聞きながらリスニング力・スピーキング力も鍛えられます。
『これなら覚えられる!スペイン語 単語帳』高垣敏博(NHK出版)
『これなら覚えられる!スペイン語 単語帳』はスペイン語入門〜初級レベルの単語をマスターしたい方におすすめの参考書です。
日常的に使う単語を厳選して紹介しているため、効率的にスペイン語力を向上できます。
いきなりスペイン語で会話するのは難しくても、単語を知っていれば話の端々から会話の内容を推測できるようになるため、スペイン語学習の第一歩として最適です。
本書では文字が大きめにレイアウトされていて見やすいので、勉強中に目が疲れにくく、集中力をキープしやすいのも厳選理由のひとつ。
付属する2枚のCDには、スペイン語の単語・和訳を中心に、日常会話でよく使う例文がたくさん紹介されています。
学習の際は、総合的な文法書と併用する形で使うとより早くスペイン語を吸収できるようになるでしょう。
『スペイン語接続法 超入門』高垣 敏博(NHK出版)
『スペイン語接続法 超入門』は、接続法の習得におすすめな参考書です。
著者の高垣 敏博さんは大学で40年以上スペイン語を教えているベテランで、やさしい言葉で明快な説明が行われています。
本書では、スペイン語初学者がつまずきがちな接続法を「名詞節」「形容詞節」「副詞節」「独立文」の4つに分類して解説。
最低限抑えておきたい接続法のポイントが理解できるため、イメージとなるアウトラインを掴みやすいです。
また参考書内で音声マークのついているスペイン語は、音声をダウンロードできます。
スペイン語接続法の知識のみでなく、音声も確認できるため、学習内容の定着率アップを期待できるのが大きなアピールポイントのひとつです。
【会話】スペイン語のおすすめ参考書
『気持ちが伝わる!スペイン語リアルフレーズBOOK』福嶌教隆(研究社)
『気持ちが伝わる!スペイン語リアルフレーズBOOK』は、会話力を鍛えたいスペイン語初学者におすすめの参考書。
本書ではネイティブが使う口語表現や慣用句を中心に、合計420フレーズを紹介しています。
各フレーズごとに対話例を交えているため、どんなシーンで使うのかイメージしやすいのがポイントです。
見出しフレーズにはカタカナでルビが振ってあるので、スペイン語を学び始めたばかりの方でも発音練習に困りません。
また、ポイントとなる語彙や文法には解説がついているため、独学の方もしっかり意味を理解しながら使えるフレーズを習得できます。
フレーズの種類は目次ごとにベーシック・意見・恋愛等にカテゴライズされているので、気になる目次から勉強するといいでしょう。
『改訂版 口が覚えるスペイン語 スピーキング体得トレーニング』西村君代/ラケル・ルビオ・マルティン(三修社)
『改訂版 口が覚えるスペイン語 スピーキング体得トレーニング』は、自然なスペイン語を話したい人に向けた一冊。
難易度は初心者〜中級者程度で、文法書と併用して使うのがおすすめです。
本書には600もの例文が載っているので具体的な使い方をイメージしやすく、記憶の定着につながります。
また、自分好みに単語を入れ替えて練習しやすいので、スピーキング力をめきめきと向上させられるしょう。
本書には、CDまたは音声ファイルが付属します。
文字で見るだけでなく、ネイティブスピーカーの発音を聴きながら練習できるので、自然な発音やリズムを身につけられるのも魅力のひとつです。
どれだけ単語やフレーズを知っていても、実際の音を聞き慣れていないと会話を理解できないため、音声にも触れながら勉強を進めてください。
『改訂版 口が覚えるスペイン語 スピーキング体得トレーニング』を読む
【リスニング】スペイン語のおすすめ参考書
『改訂版 耳が喜ぶスペイン語 リスニング体得トレーニング』フリオ・ビジョリア・アパリシオ (三修社)
『改訂版 耳が喜ぶスペイン語 リスニング体得トレーニング』は、リスニング力の強化におすすめな参考書です。
参考書内には100文もの例文があり、日常生活や歴史、現代社会などの幅広いスペイン語が収録されています。
何度もシャドーイングすることでフレーズを覚えながら、スペインの文化や生活に対する理解も深められるので、実際の会話や現地での生活に役立つこと間違いなし。
音声はスペイン人とメキシコ人で収録しているため、何度も聞き流すことでネイティブの会話速度や発音に慣れ、自然と聞き取れるようになるでしょう。
『改訂版 耳が喜ぶスペイン語 リスニング体得トレーニング』を読む
まとめ
効率的にスペイン語を学ぶには、自分のレベルや目的にあった参考書を選ぶことが大切です。
今回ご紹介したおすすめの参考書8選は、スペイン語初心者〜中級者までの、幅広い学習ニーズに対応しています。
参考書を選ぶ際は、スペイン語での会話力を上げたいのか語彙力をつけたいのか等、自分の学習スタイルや目的を考慮して検討してください。
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