今春、映画『パディントン2』が公開されました。
そもそも『パディントン』を見たことのなかった僕は、普通にスルーしてしまっていたわけですが、映画好きの友達に聞くところ
どうやら
「マジで面白い。」
らしい。
ファミリー層を狙った熊の可愛らしい映画とばかり思っていた僕ですが、こんなにレコメンドされるならば、と帰りしにさっそく映画『パティントン』をレンタル。
そして鑑賞すること2時間。
マ、マジで面白いやないかーい。
完全になめていた。
年下だと思ってタメ語で話していたら先輩だと知った瞬間の、自分の浅はかさを悔いる感じ。
今回は映画『パディントン』の面白さについて徹底的にお伝えします!
映画『パディントン』とは
さっそく映画『パディントン』の情報をお伝えしていきます!
映画『パディントン』の基本情報
2014年イギリス映画。
真っ赤な帽子と青いダッフルコートがトレードマークの「くまのパディントン」。
マイケル・ボンド原作の児童文学を映画化した本作品は、ユーモアに溢れ、子供だけでなく大人も楽しめるコメディーです。
誰もが知る愛らしいクマの声を担当しているのは、「007」シリーズのQ役などで知られるベン・ウィショー。
深みのある声で、パディントンの抱える寂しさや、戸惑いを上手に演じています。
演技派女優として名高いサリー・ホーキンスや、大女優の貫禄を備えてきたニコール・キッドマン等、脇役がしっかりと支えている秀作です。
監督:ポール・キング 出演者:ベン・ウィショー(パディントン)、サリー・ホーキンス(メアリー・ブラウン)、ニコール・キッドマン(ミリセント・クライド)、ほか
出典:映画ウォッチ
イギリス映画ということで、イギリスはロンドンの街並みが鮮やかで素敵な本作ですが、本国イギリスでは公開されるやいなや公開初週末に800万ドル(510万ポンド)を記録する大ヒット。
フランスやアメリカでも大ヒットを記録した世界的な面白い映画といえるようです。
マジでごめんねパディントン、僕、全然知りませんでした。
映画『パティントン』のあらすじ
ある日、大都会ロンドンのパディントン駅に、真っ赤な帽子がトレードマークの小さなクマが降り立つ。南米ペルーの奥深いジャングルから長旅の末ようやくイギリスまでたどり着いた彼は、右も左もわからない状態だった。思い切って丁重な態度で通行人に語りかけるものの、言葉を話すクマに反応してくれる人はおらず……。
参照:Yahoo!映画
「パディントン」とは主人公のクマの名前なのですが、もともとは南米ペルーで暮らしていた名前のない(正確にはクマ語の名前があった)クマでした。
では、なぜ「パディントン」となったのかというと、ペルーからやってきた家なきパディントンを招き入れてくれる親切な家族(ブラウン一家)と出会った場所が、ロンドンの主要駅「パディントン駅」だったことに因んでいます。(天然キャラのブラウン夫人がとっさに名付けてしまいます。)
「パディントン」って全然オシャレだからいいですけど、これ日本で考えたら「田町」とか「西日暮里」とかって名前つけられるってことですよね。
強運の持ち主。
ちなみに「パディントン駅」はこちら
イギリスはロンドンの都市部。駅がなんともお洒落です。
地図はこちらです。
洗礼された街、というイメージです。
映画『パディントン』のここが面白い!
映画『パディントン』の魅力を徹底的にご紹介していきます。
とにかく見ていただきたいのです。
愛くるしい「パディントン」と登場人物たちのキャラクター!
何と言っても登場人物たちのキャラクターが本当に愛くるしいのです。
主人公・パディントン
南米ペルーからロンドンへ身を寄せることとなったクマ。
誠実で実直で、温厚な性格ですが、ロンドンの生活は勝手が分からず、ドジなことをしてばかりです。
でもそこがいいんです。憎めないのです。
パディントンがお騒がせをするたびに周囲の絆が深くなっていく、そんな不思議な力を持ったキャラクター。
隙が無さ過ぎてモテない系あなたは、隙だらけのパディントンに、モテ術を学ぶといいでしょう。
ブラウン一家
パディントンを招き入れ、ともに暮らすこととなるブラウン一家もそれぞれ超個性的で愛くるしい!
父・ヘンリー・ブラウン
ヒュー・ボネヴィル演じる父・ヘンリー・ブラウン
リスクマネジメントの仕事をしている、超慎重な父親。
子供たちにも危ない遊びは一切やらせず、常に危険なリスクを避けるように言います。
細かすぎて、僕は絶対一緒に住めないタイプです。
パディントンを招き入れることも最後まで反対していました。
ただ、その根底には家族への愛情があることも、映画の中で表現されていて、なんだかズルい。
母・メアリー・ブラウン
サリー・ホーキンス演じる母・メアリー・ブラウン
絵本作家で芸術肌。天然でおおらかな性格です。
パディントン駅でパディントンに最初に声をかけたのも、パディントン駅だからパディントンと名付けたのも、全部この人。
パディントンの目的を果たすため、親身になって行動してくれる超絶いい人で、100人いたら99人が好きになるかんじの人なのです。
このママがブラウン一家のインテリアを考えたのだとすれば、納得の芸術的センス。
長女・ジュディ・ブラウン
マデリン・ハリス演じる長女・ジュディ・ブラウン
ツンデレヘッドホン系女子。
よくいる、こういう奴。笑(ツンデレとヘッドホンってセットなんですかね。)
多感な時期につき、少々とっつきにくい存在ではあったものの、パディントンが誠実なクマであることが分かると、愛を持って彼を受け入れるようになります。
こんなにツンデレされたら、惚れてまうやろ。
実際・・・には同級生の彼氏がいます。可愛いなぁもう。
長男・ジョナサン・ブラウン
サミュエル・ジョスリン演じる長男・ジョナサン・ブラウン
遊びたい盛り、やんちゃで探究心旺盛な男の子。
父親に危ない遊びを禁止されているため、やりたいことでうずうずしている腕白なキャラクターです。
唯一、遊ぶことが許されている昔のおもちゃを、自分なりに改装して楽しんでしまう工作力も面白い。
パディントンが家に来てからは、その危なっかしさを一緒に楽しむ仲間になっていきます。
お婆ちゃん・バード夫人
ジュリー・ウォルターズ演じるお婆ちゃん・バード夫人
掃除マニアのお婆ちゃんは、パディントンが(結果的に)荒らしてしまった部屋も、綺麗に掃除します。
そして、いつも一家のことを俯瞰し、家族に大切なことを示唆してあげる助っ人的な人。
特にパディントンの救出作戦では、ご老人ながらキーパーソン的に大活躍します。
このお婆ちゃん、侮れない。。。
ロンドン自然史博物館の剥製部長・ミリセント・クライド
ニコール・キッドマン演じるミリセント・クライド
珍しい動物のコレクターで、パディントンを剥製にするために追いかけます。
美人のドSキャラで、日本人が演じるならば間違いなく菜々緒でしょう。
剥製に対する並々ならぬ執着と、パディントンを捕まえるためならば手段を選ばない冷酷さ。
ニコールキッドマンのはっちゃけた演技が清々しく、彼女になら踏まれたいし縛られたいです。
隣人・カリー氏
ピーター・カパルディ演じるカリー氏
パディントンの暮らすブラウン一家の隣に住むおじさん。
嫌味で皮肉屋な性格で、クマのパディントンが隣に住んでいることをよく思っていません。
そしてミリセント・クライドの美貌に夢中になり、パディントンを追う彼女にいいように使われます。
ただ小心者なだけに、彼女がパディントンを剥製にしようとしていることが分かると、ブラウン一家の救出作戦に協力します。
ジャイアンの下で媚びるスネ夫といったところでしょうか。
この他にも個性溢れるキャラクターが映画を彩ります。
それぞれの個性がストーリーを展開させる鍵となっていて、非常に面白いです。
なんて素敵な冒険なんだ。。。
ロンドンの街並みが、それはそれは綺麗!
この映画の舞台はイギリス・ロンドン。
前述の通りロンドンの主要駅「パディントン駅」から名付けられたパディントンだけあって、ロンドンの街並みの中でパディントンの冒険が描かれています。
僕も一度赴いたことのあるロンドンですが、その街並みはとにかく洗礼された英国紳士の雰囲気そのまま。
劇中では、実際のロンドンの観光名所(自然史博物館、ビッグベンなど)や街並みが絶えず登場し、まさに自分がそこに行ったような気分を味わえます。
また、パディントンが暮らすブラウン家の中も、ロンドンの人々のオシャレな生活を垣間見るカラフルなテイストとなっていて、めちゃくちゃ素敵です。
家具が、色づかいが、その見せ方が、この映画の世界観となっていて、うっとりです。
ロンドンの街並みや色どりを、パディントンとともに冒険してみたい方、ぜひ見るべき映画です。
ストーリー展開が巧みで、一瞬足りとも飽きることがない!
その昔、ペルーのジャングルを訪れたイギリスの探検家を頼りに、ロンドンへとやってきたパディントンが、ブラウン一家と出会い、そこで暮らし始めます。
しかし、自然史博物館の・・・がパディントンを剥製にしようと追ってきて、パディントンを捕まえてしまいます。
パディントンを救うため、ブラウン一家は総出で自然史博物館へと忍び込みパディントン救出作戦へと乗り出す、というような展開なのですが。
笑いと驚きとスリルの連続で、全くもって飽きません。
- 5分おきに新たな展開へと物語が動いていく
- 登場人物と登場人物の意外な関係が後半でわかる!
- キャラクターの個性が、救出作戦で超いかされる!(←個人的には、ファミリー向けのアクション系洋画でこう言うところが一番好きです。)
- パディントンが周囲の人間を変えていく様子がハートウォーミング。
面白い要素が詰まった作品です。
移民問題を連想させる奥深いテーマが胸に刺さる
パディントンは故郷ペルーのジャングルを追われて、船に潜り込みロンドンへと渡ってきます。
ロンドンに着きブラウン家に暮らすこととなったパディントンですが、周囲の住民からはよく思われていません。
(次第に)街が毛むくじゃらになってゆく、というような言葉も聞こえてきたりする。
これ、完全に移民問題をテーマにしていますよね。
パディントンがその当事者として物語を進めることで、パディントンに感情移入し一緒に喜んだりムッとしたりする私たちに、実は我々が街の人であることを示唆していたり。
そうやって見てみると、かなり泣ける映画です。
特にパディントンが故郷ペルーの映ったビデオを見て、回想するシーン。
なんとも言えず切ない気持ちになります。
絶対見るべし!映画『パディントン』まとめ
さて、取り憑かれたようにオススメしてしまいました。
それほどまでに見て欲しいです。
映画『パディントン』侮ることなかれ。
現在は『パディントン2』も公開されています。
こちらもかなり面白いと評判です。
映画『パディントン2』予告篇
ぜひ合わせてご覧ください。
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