正直、映画のことに詳しい訳ではない僕ですが、詳しくないなら詳しくないことを逆手にとるべきです。
プライドが高い映画好きには到底書けないような安直なレビューでもって、多くの「さほど映画好きではないけれど面白い映画を見たい」という方と同じレベル感の感想で、気になる映画をご紹介します。
「なんかこの映画、気になるんだよなー」の正体は、きっと世界観。
実在しているようでしていない、映画ならではの物の見方が、作品の世界観であり、なぜか惹かれてしまう映画の共通点なのではないでしょうか。
この世界観に超ハマる!個性的で面白い映画7選
さっそく紹介していきます!
スタンド・バイ・ミー(1986)
不朽の名作。ノスタルジックな世界観。
基本情報
1986年公開のアメリカ映画。
監督はロブ・ライナー
原作者はモダン・ホラー作家 スティーヴン・キング
短編集『恐怖の四季』の中に収められた秋の物語『THE BODY』(『死体(英語版)』)が原作である。
参照:wikipedia
解説
モダン・ホラーの帝王スティーヴン・キングの非ホラー短編を基に、R・ライナーが少年時代の想い出をさわやかに描き上げた名編。オレゴンの田舎町、行方不明になった少年の死体を見つけようと、ちょっとした冒険旅行に出かける4人の少年の姿を描く。
参照:Yahoo!映画
「死体を探しに行く」という衝撃的な題材であるはずなのに、感じさせるのはひたすらに郷愁(ノスタルジー)。
なんだこの映画は、と思いました。
少年の頃、自分がいかに無鉄砲でまっすぐで、エネルギーに満ちていたかを思い出させてくれるのです。
だけどその一方で、世の中の不条理に対して言葉にならない葛藤を抱えていたり。
例えば、先生が自分の給食費を盗んでそのお金で新しいスカートを買っていたことを知った少年。彼の言葉にならない悔しさ、彼にそっと寄り添う友。
マジで良いシーンの連続でした。
Stand By Me • Ben E. King
(500)日のサマー(2009)
サマーの愛は本物?それとも?妄想と現実の500日が錯綜する世界観
基本情報
2009年公開のアメリカ映画。
ミュージックビデオを多く手掛けてきたマーク・ウェブの長編デビュー作。
脚本のスコット・ノイスタッターのロンドン・スクール・オブ・エコノミクスでの実際のロマンスに基づいて作られている。
2009年のサンダンス映画祭で上映された。
参照:wikipedia
解説
運命の恋を信じる男と信じない女が繰り広げる、ちょっぴりほろ苦くてユニークな恋愛コメディー。『セントアンナの奇跡』のジョセフ・ゴードン=レヴィットふんする男性の視点から、愛する人との異なる恋愛観に翻弄(ほんろう)される20代の男のリアルな姿をつづる。キュートな相手役には、『ハプニング』のゾーイ・デシャネル。初メガホンを取ったマーク・ウェブ監督はミュージック・ビデオ出身らしく、音楽から会話に至るまでセンスのいい演出が際立つ。
参照:Yahoo!映画
あらすじ
グリーティングカード会社で働くトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、新入りのサマー(ゾーイ・デシャネル)に一目ぼれしてしまう。ある日、好きな音楽をきっかけに意気投合し、いいムードになった二人。そんな中トムは、サマーに対して「彼氏はいるの?」と聞くと……。
参照:Yahoo!映画
サマーの奔放っぷりがとにかく超かわいい。
そんなサマーにハマってしまった地味な男の「運命なんじゃないか」妄想。
この妄想と現実の恋が錯綜し、さらに500日のエピソードもパズルのように並び替えられながら語られてゆくこの世界観。
何が真実で、どれが本当のサマーの気持ち?
見ているこっちがヤキモキしてしまうサマーの魅力に、ぜひハマってください。
(500)日のサマー – 予告編
グランド・ブダペスト・ホテル(2013)
圧倒的に美しい。度肝を抜かれる赤色の世界観。
基本情報
2013年公開のドイツ・イギリス合作ドラメディ(コメディ・ドラマ)映画
監督は、ウェス・アンダーソン。
主演はレイフ・ファインズ。
第64回ベルリン国際映画祭審査員グランプリ、第87回アカデミー賞の4部門などを受賞。
ゴールデングローブ賞 映画部門 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)も受賞した。
参照:wikipedia
解説
『ダージリン急行』などのウェス・アンダーソン監督が、格式高い高級ホテルを取り仕切るコンシェルジュと、彼を慕うベルボーイが繰り広げる冒険を描いた群像ミステリー。常連客をめぐる殺人事件と遺産争いに巻き込まれた二人が、ホテルの威信のためにヨーロッパ中を駆け巡り事件解明に奔走する。主演のレイフ・ファインズをはじめ、エドワード・ノートン、エイドリアン・ブロディ、ジュード・ロウなど豪華キャストがそろう。
参照:Yahoo!映画
あらすじ
1932年、品格が漂うグランド・ブダペスト・ホテルを仕切る名コンシェルジュのグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)は、究極のおもてなしを信条に大勢の顧客たちをもてなしていた。しかし、常連客のマダムD(ティルダ・スウィントン)が殺されたことでばく大な遺産争いに巻き込まれてしまう。グスタヴは信頼するベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)と一緒にホテルの威信を維持すべく、ヨーロッパ中を駆け巡り……。
参照:Yahoo!映画
圧倒的「映像美」という他ありません。
赤・ピンクの色を基調とした作品全体の世界観は、まるで絵本の中の世界のよう。
ペーパークラフトのような雰囲気で進んでいく物語も、その世界観を助長しています。
僕はこれを飛行機の中で見たのですが、本当に後悔しました。
あの画素・サイズで観る映画じゃなかった…。
ハラハラするスリリングな物語がコメディタッチで展開されていくところも、不思議な面白さです。
ぜひ、でっかいテレビで高画素で見ていただきたい!
映画『グランド・ブダペスト・ホテル』予告編
LEON(1994)
これこそ純愛。殺し屋の男と少女のアンダーグラウンドな世界観。
基本情報
1994年製作のフランス・アメリカ合作のアクション映画。
監督はリュック・ベッソン。
主演はジャン・レノとナタリー・ポートマン。
日本公開時のコピーは「凶暴な純愛」。
参照:wikipedia
解説
22分の未使用シーンを追加収録した、リュック・ベッソンの傑作アクションドラマ。孤独な日々を生きるすご腕の暗殺者レオンと家族を皆殺しにされた少女マチルダの交流や、二人に迫る危機を映す。主演は『バレッツ』などのジャン・レノと『ブラック・スワン』などのナタリー・ポートマン。その脇を『裏切りのサーカス』などのゲイリー・オールドマン、『ドゥ・ザ・ライト・シング』などのダニー・アイエロら実力派が固める。
参照:Yahoo!映画
あらすじ
ニューヨークの片隅に立つアパートに暮らす、寡黙で孤独な男レオン(ジャン・レノ)。その正体はすご腕の殺し屋で、トニー(ダニー・アイエロ)という男の仲介を経て暗殺を行っていた。そんなある日、彼の隣室に暮らす一家をスタンフィールド(ゲイリー・オールドマン)とその部下たちが惨殺する。たまたま外出していた12歳になる一家の娘マチルダ(ナタリー・ポートマン)は、異変を感じてレオンの部屋へ向かって救いを求める。彼女をかくまったレオンは、そのまま一緒に生活を送ることになり……。
参照:Yahoo!映画
賑やかな世界の中枢ニューヨーク。その陰で、殺し屋として生きるレオンの薄暗い世界観が描かれています。
そして何と言っても、その世界観を印象付けるのは、レオン、そして少女マチルダの服装です。まじでカッコイイっす。
赤いベレー帽、丸いサングランスに緑のMA-1、そして植木鉢スタイル。最高っす。
俺もニューヨーク行ったら、マチルダコーデで闊歩したい。
テンポの良い殺し、愛に満ちた展開で観るものを飽きさせない物語は圧巻の一言。
ラストシーンは、切なすぎる。かっこよすぎる。
映画「レオン 完全版」日本版劇場予告
アニーホール(1977)
偏屈なコメディアンの忘れられない恋。まるで舞台のような世界観。
基本情報
1977年制作のアメリカ映画。
ウディ・アレン監督によるロマンスコメディ。
脚本はマーシャル・ブリックマン(Marshall Brickman)との共同執筆。
参照:wikipedia
解説
NYを舞台に、都会に生きる男女の恋と別れをペーソスと笑いで綴ったラブ・ストーリー。うだつの上がらないスタンダップ・コメディアン、アルビーは、知り合った美女アニーと意気投合して同棲生活を始めるが、うまくいくのは最初だけ。次第に相手のイヤなところが気になり出した二人の間には見えない溝ができ上がっていた。そしてアニーの前に現れた人気歌手のカリフォルニアへの誘いが二人の仲にピリオドを打つ決定的なものとなった……。
参照:Yahoo!映画
まるで舞台のような、斬新なシーンがたくさん詰まっていて、超オシャレな映画です!
例えば、主人公のアルビーが案内人のように過去の自分の生い立ちを解説したり、突然カメラ目線でナレーターのようにストーリーテリングしたり、
その表現技法が、クセになる世界観を生み出しています。
また、アルビーの長ゼリフ(ほぼ愚痴・文句)が洗礼された屁理屈すぎて、超ハマってしまいました。
彼の言うことすべてを理解しようとするならば、録画をいちいち止めなきゃいけないかも。
アニー・ホール (Annie Hall)
サボテンブラザーズ(1986)
笑いたければこれを見よ!勘違いが勘違いを呼ぶ超ドタバタな世界観。
基本情報
1986年公開のアメリカ映画。
監督はジョン・ランディス。
主演はスティーヴ・マーティン、チェビー・チェイス、マーティン・ショート。
参照:wikipedia
解説
ハリウッドをクビになった芸人トリオ“スリー・アミーゴーズ”が、ショウ出演と勘違いして、山賊に苦しめられているメキシコの村へやって来る。だが、そこで三人を待ち受けていた仕事とは、本物の山賊退治だった。マーティン、チェイス、ショートの主演トリオの妙も楽しい、コメディ・ウェスタンの快作。西部劇のパロディ・シーンを始め、ギャグも盛沢山で、J・ランディスの肩の力を抜いた演出ぶりも堪能できる。
参照:Yahoo!映画
まるでアンジャッシュの勘違いコントを見ているかのような、超おもしろいドタバタコメディ世界観。
映画の撮影かと思って本物の悪党と対峙する彼らの滑稽さには、思わず「なんで気づかへんねん」(なぜか関西弁)とツッコんでしまいます。
「スリーアミーゴス」は皆キャラが立っているなぁ。問答無用でハマります。
あの三谷幸喜もこれにインスパイアーされていると語っていたらしい。
笑いに渇いているあなたへ、ぜひ観ていただきたい作品です。
サボテンブラザーズ(Three Amigos)
リトルミスサンシャイン(2006)
笑って泣けるハートフルコメディ。心温まる黄色い世界観。
基本情報
2006年公開 アメリカのコメディ・ドラマ、ロードムービー。
ジョナサン・デイトン及びヴァレリー・ファリス夫婦の監督デビュー映画である。
脚本は本作が脚本家デビューとなるマイケル・アーント。
出演はグレッグ・キニア、スティーヴ・カレル、トニ・コレット、ポール・ダノ、アビゲイル・ブレスリン、アラン・アーキン
ビッグ・ビーチ・フィルムズが800万ドルの予算で製作した。
参照:wikipedia
解説
サンダンスを始め、多くの国際映画祭で、スタンディング・オベーションの絶賛を受けたロードムービー。美少女コンテストのクィーンを夢見る少女とその個性的な家族が、黄色いワゴン車に乗ってコンテスト会場を目指す姿を描く。主人公の家族を演じるのは、『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレル、『イン・ハー・シューズ』のトニ・コレットら。機能不全に陥った一家族が、旅を通して再生していくハートウォーミングな展開が見どころ。第19回東京国際映画祭で最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、観客賞など最多3部門を受賞した。
参照:Yahoo!映画
あらすじ
小太りの眼鏡っ子、オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)の夢は美少女コンテストで優勝すること。地方予選で繰り上げ優勝した彼女は、独自の成功論に取りつかれる父リチャード(グレッグ・キニア)や母のシェリル(トニ・コレット)、自殺を図ったゲイの伯父フランク(スティーヴ・カレル)らと車で決勝大会の会場を目指す。
参照:Yahoo!映画
訳あり家族のコミカルでハートウォーミングな映画です。
登場人物たちに問題がありすぎて、なんだか人生なんとでもなるぞと思えてくるのです。
そしてあの小太り眼鏡の女の子が本当に弾けてていい味出してる。
それぞれの抱えている問題が解決するわけではないけれど、収まるべきところに収まってゆくその過程に、なぜだかほっこりが止まりません。
黄色がテーマカラーの世界観も美しい。
リトル・ミス・サンシャイン (Little Miss Sunshine)
映画は見たい時に見たいのだ
映画を見たい時に見れるってなんて幸せなんでしょう。
皆さんも個性あふれる映画の世界に没入してみませんか。
詳しくなくたっていい、好きであれば誰だって平等に楽しめます。
映画は良いな。
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