今年もまた新たな坂元裕二の作品に出会えました。
しっぽり、楽しみたいと思います。
新水曜ドラマ『anone』
参照:「anone」番組ポスター4種公開!|日テレTOPICS|日本テレビ
2018年1月~3月クール で水曜日22時~日テレで放送されているドラマ。
主演:広瀬すず 脚本:坂元裕二 監督:水田伸生
キャッチコピーは「私を守ってくれたのは、ニセモノだけだった。」
物語のあらすじは?
主人公は、身寄りがなくネットカフェで暮らす19歳の少女、辻沢ハリカ(広瀬すず)。家族はいない。友達と呼べる人もいない。お金の稼ぎ方も知らず、帰る場所もない彼女が、些細な出来事をきっかけに1人の老人女性、亜乃音(田中裕子)と出会うことから物語が始まります。共に暮らし始めたハリカとは、世の中を欺く衝撃的な計画を企てることに…!私たちはなせ生きるのか、その意味をを問い掛けてくる作品です。
第1話のSTORY
その日、いつものように出勤準備をしていた林田亜乃音(田中裕子)は、落とした結婚指輪を拾おうとして自宅1階の廃業した印刷工場の床下で謎の大量の一万円を見つけてしまう…。 清掃のアルバイトで生計を立てている通称“ハズレ”こと辻沢ハリカ(広瀬すず)は、同年代の美空(北村優衣)と有紗(碓井玲菜)と共にネットカフェに寝泊まりしている身寄りのない少女。ささやかな楽しみはスマホのチャットゲームの中でだけ会える“カノン”さん(清水尋也)と他愛のない会話を交わすことだ。闘病のため長い入院生活を送っているというカノンのお気に入りの話は、ハリカが8歳から12歳まで「つげ」という町のツリーハウスで祖母・真砂子(倍賞美津子)と暮らしていた頃のおとぎ話のように幸せな思い出話。 ハリカはカノンに頼まれる度、スマホの画面を通して何度もこの話をしている。 ある日、友人とのドライブから帰った有紗が、海岸で大金の入ったバッグが捨てられているのを見たと打ち明ける。そのお金を探そうと、ハリカたちは有紗の記憶を頼りに「柘」という町を目指すことに。柘はかつてハリカがお婆ちゃんと暮らした思い出深い町でもあった。 一方、医者から半年の余命宣告を受け、自らの命を断とうと決意したカレー屋の店主・持本舵(阿部サダヲ)は、店を畳もうとしていた矢先、来店してきたずうずうしくも謎に包まれた客・青羽るい子(小林聡美)と意気投合。なりゆきで一緒に死に場所を探すことになった二人が行き着いたのは「柘」という町だった。 時を同じくして「柘」に到着したハリカたち三人は、テトラポッドの隙間に隠してあった大金の入った保冷バッグを見つける。しかし美空が裏切って独り占めして逃走したり、偶然通りかかったるい子・舵に奪われたりと争奪戦が繰り広げられ、最終的に取り残されたハリカの手に渡ることになるのだった。 一人となったハリカは、かつての記憶を頼りにお婆ちゃんと過ごした柘の森にたどり着く。しかしそこでハリカを待ち受けていたのは、残酷な現実——。幸せな思い出のつまったツリーハウスは存在せず、そこにあるのは、酷く朽ち果てた更生施設の跡地。 幸せな思い出は、全てハリカの頭の中ですり替えられた嘘の記憶だったのだ。 心の支えとし信じきっていた美しい思い出は全てニセモノだったことにショックを受けたハリカは、カノンにそれを打ち明ける。しかし、さらに衝撃の事実を知ることに。カノンもまた、ハリカとともにあの更生施設で過ごした少年・紙野彦星だったのだ。 一方、ついに死ぬ決意を固めたるい子と舵だったが、やってきた海岸でとんでもない光景を目の当たりにする。 それは大量のお札を一斗缶の中に放り投げ豪快に燃やす亜乃音の姿−−。 捨てられた大金がきっかけとなり、出会うはずのなかったハリカ、るい子、舵、亜乃音、そして謎の男・理市(瑛太)の人間関係がゆっくりと動き出そうとしていた。
引用:『anone』公式サイト
味のある演技派キャストが個性的なキャラクターに!
辻沢 ハリカ(つじさわ はりか)- 広瀬すず
通称「ハズレ」。
遺品整理のアルバイトしながら、ネットカフェで寝泊まりしている。
スケボーを愛用している。
林田 亜乃音(はやしだ あのね)(62) – 田中裕子
法律事務所事務員。
出勤前に自宅1階の廃棄した印刷工場の床下に落とした結婚指輪を拾おうとしたところ大量の一万円札を見つけてしまう。
青羽 るい子(あおば るいこ)(50)- 小林聡美
舵のカレーショップで焼うどんを注文し、会話しているうちに彼と意気投合する。
かつては商社勤めをしていたが、会社の倉庫に火をつけた放火罪で5年間服役した。
持本 舵(もちもと かじ)(45) – 阿部サダヲ
カレーショップ「東印度会社」の店主。
医師から半年の余命宣告を受け、店を畳む決意をする。
フリスクを常備している。
中世古 理市(なかせこ りいち)(35) – 瑛太
謎の男。
『anone』の魅力とは何なのか
あの坂元脚本が生み出す重厚感と掛け合いに痺れる
脚本家・坂元裕二
参照:坂元裕二×是枝裕和トークショー『ドラマの神様は細部に宿る』 – 青春ゾンビ
坂元裕二といえば、
TBS火10『カルテット』やフジ月9『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』などで重厚感のある世界と絶妙なセリフの掛け合いを創り出した、超有名脚本家です!
日本テレビ系では、『Mother』『Woman』などのヒット作を生み出していますよね。
坂元脚本はいずれも原稿に書き起こして何度も読んでしまうくらい好きなんです。
今回も坂元さん「らしさ」全開で、一気に物語の世界に魅了されてしまいました。
特にあの独特なセリフの掛け合いは、『anone』でも存分に楽しめました。
印象的だったのは、物語の冒頭シーン。
末期の病と診断され生きる希望を失ったカレーショップの店員、持本(阿部サダヲ)の店に、刑務所帰りの青羽(小林聡美)がやってきて、会話劇が始まります。
青羽「1日にスマホを3時間見ている人は、一生のうちに10年間見てることになるんですって」
持本「ほー」
青羽「それで、トイレに使っている時間は一生のうち、3年!」
持本「へぇ、じゃあ行くのやめて、漏らし続けたら?」
青羽「3年長生き、ってことじゃないですかね」
持本「壮絶な人生にはなりそうですけどね」
(笑い合う2人)
なんなんですかね。
堪らなく味があるんですよ。
会話そのものにリアリティがあるというより、どちらかといえば舞台を見ているようなセリフまわし。
なのですが、その会話の中に、物事の真意をつくような、ハッとさせられる言葉があったり。
沁みます。
広瀬すずの美少年のような姿が話題に
主人公の辻沢ハリカを演じる広瀬すずが、この作品の雰囲気をさらに印象付けています。
今回ばっさり切ったショートヘアと目にかかる前髪が、ハリカの人生の影を思わせ、
その綺麗すぎる顔立ちに、釘付けになってしまうのですよ。
人生に絶望してるけど、きっと芯は強いんだろうなと、思わせる表情なんです。
広瀬すずといえば、今や国民的女優と言っても過言ではないほど、あらゆる世代から人気を集めていますよね。
でもそのルックスから、アイドル的な要素が強いんでしょ?と思っている方も、もしかしたらいるのかも知れません。
いやいやいや、めちゃくちゃ演技派女優なんですね、これが。
特に映画『怒り』で演じたレイプ被害にあい苦しみを抱える女子高生の役は、本当に迫真の演技でした。
今回のドラマ『anone』でも、その演技のうまさが全面に物語に説得力を生んでいたと思います。
壮絶な過去を抱えている人の役って、きっとすごく難しい。
こちら側にそれを感じさせるように演じないといけないので。
でも、しっかりその空気感が伝わってきて、どんどん見入ってしまう魅力に満ちていました。
展開の読めないストーリーに期待が膨らむ
今回は物語の行方が全く読めません。
そんな出会い方で、どうハリカと亜乃音は打ち解けあうのだろう。
浜辺で見つけた大金(偽札)の行方はどうなる…。
持本や青羽とハリカたちはどこで本格的に絡んでいくのか。
そして、衝撃的な計画って…??
でもはっきりと分かることがあります。
……これ絶対面白い。笑
生きる意味という重いテーマを、この後の展開でどう描いていくのか、その行方に期待してしまいます。
気になる『anone』第1話の視聴率は??
第1話の視聴率は9.2%と2桁台を割った若干鈍い動き出しとはなったものの、
多くのファンが「ここからどうなる!?」と食いついたこと間違いなし。
きっと『カルテット』の時と同じように、じわじわと話題になっていくことでしょう。
見ない人、絶対損してる!
『anone』(1)を見逃してしまった方は…??
大丈夫です!
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