たけだ
邑咲奇（むらさき）先生著作の漫画『まさかな恋になりました。』は見た目や年齢にとらわれず、人を好きになることの大切さを教えてくれます。
『まさかな恋になりました。』は、漫画アプリ「サイコミ」にて連載され、2024年4月に最終回を迎えたばかり！
そして実は、最終回後にもエピローグが8話もあり、登場人物たちのその後が知れるので＂まさ恋”ファンには嬉しい限りなんです。
電子コミックスは2024年4月時点で既刊９巻ですが、このエピローグを含めてあと1、2巻で完結となると思われます。
今回は、一気読みもおすすめの幸せな気持ちになれる漫画『まさかな恋になりました』のご紹介です。
『まさかな恋になりました。』の基本情報
あらすじ
冴えない栞(35)の隣に【魚男】が引っ越して来て、代わり映えのない毎日が激変!! 魚男が時々超絶イケメンに見えるのはなぜ――!? そして栞の恋が動き始める…
本作は、斬新な設定の中で描かれる恋愛模様が魅力的な作品で、冒頭でも触れた通り本編は既に完結しており残すはエピローグのみ。
10巻前後とほどほどのボリューム感がありつつも重たくはない、程よい分量の作品です！
斜め上の魅力！「まさかな恋」は魚と？！
参照：https://natalie.mu/comic/gallery/news/498118/1923637
本作の特徴は、なぜか「彼の顔だけ魚に見える」という点です！
設定からしてビックリですが、なぜか引き込まれてしまう予測不可能な展開と笑えるシチュエーションが最大の魅力。
というのも、本作はギャグ要素も多いラブコメですが、よくあるラブコメとは一線を画しているのは、登場人物の成長物語でもあるということです。
地味な主人公が王子様的男性に見染められるシンデレラストーリーとは一味違います。
まさかな恋のお相手が魚顔の青年というのが新鮮です。
初めはぎこちない2人の関係も、徐々に距離を詰めていく様子は胸キュン必至！
恋のライバルの登場もあり、2人の恋愛模様は複雑に展開していくのもドキドキなんです。
主人公だけでなく、恋の相手である青年も決して完璧な人間ではありません。
『まさかな恋になりました。』の魅力の1つが、人間味あふれる登場人物たち。
物語が進むにつれ、自分自身と向き合うタイミングがあり、それぞれが前に進んでいる姿はとても勇気をもらえます。
それでいてあちこちに笑えるポイントがあるので、爆笑しながらどんどん読んでしまう魅力にあふれているのが特徴的です。
登場人物の表情や動きも豊かで、心理描写も細やかなので物語により一層引き込まれます。
読み進めているうちに読者側も魚の顔が癒しに感じられる不思議。
今作品の最大の謎である「魚に見える理由」とは一体何なのでしょうか。
彼の顔だけ魚に見える謎！気になる理由
主人公の岩井栞（35）は、アパートの隣の部屋に引っ越してきた伊達瑞貴（27）と出会います。
他の人には普通に見えるのに、なぜか栞には伊達君の顔だけが魚に見えるのです。
栞はとても困惑しますが、徐々に慣れると普通に感じられ、お隣さんとして好青年の彼と仲良くなります。
2人のほのぼのとした日常が見ていてなんとも心地よいのです。
伊達君は顔が魚なので、栞は彼を男性として変に意識することなく自然体で接することができます。
しかし、時々なぜか彼の顔が魚ではなく人間に見える時があり、伊達君が実は超絶イケメンであることを知るのです。
彼の顔だけ魚に見える理由は、どうやら栞の心の状態が大きく影響しているよう。
魚に見える理由は物語の後半で明らかになります。
隣人として、栞が困った際にはさりげなく助けてくれる伊達君は中身もかっこいいのです。
顔が魚に見えても、彼の優しさに栞はだんだん特別な感情を持つようになります。
伊達君の顔は基本的に魚ですが、とても表情豊か！
そんな2人の恋にも大注目です。
共感の嵐！リアルな35歳独身の主人公
主人公の栞は、外見も性格も地味で自分に自信がありません。
幸せな結婚に憧れつつも、「いつか」運命が動き出すのを夢見ながら会社と家を往復する慎ましい毎日に退屈しています。
恋には奥手で、サボテンのキンちゃんに話しかけるのが日々の唯一の癒し。
そしてお腹のたるんだ肉、ほうれい線など、35歳のリアルがしっかり描かれています！
会社でも真面目な栞は仕事を全て引き受けるので、同僚の若い女の子たちに都合良く扱われ、お局扱いされるなど良い環境とはいえない日々です。
劣等感から自分をみじめに感じてしまう栞にはとてもリアリティがあります。
実家との関係や、将来への不安など、彼女の心情にも共感する人は多いでしょう。
ただ、落ち込んでばかりではないタフさがあるのが栞の良いところ！
しょっちゅう努力の方向を間違ってしまう栞ですが、不器用でも常に一生懸命で飾らない彼女の性格はついつい応援したくなるのです。
そんな栞は伊達君と関わっていく中で、少しずつ自信を持てるようになり、外見も中身も更に素敵な女性に成長していきます。
物語が進むにつれて彼女への周囲の評価が変わっていくのも見どころの1つ。
顔は魚のイケメン！伊達君は人間味ある好青年
参照：https://dbook.docomo.ne.jp/campaign/info/dbo-2204-ashitawatashihadarekanokanojo0412/
栞の隣に引っ越してきた伊達瑞貴（27）はアクアショップで働く、魚が大好きな青年です。
ほど良く軽い雰囲気があり、人の気持ちを慮ることも出来る、これは確かに人気者の風格といえます。
栞以外からの人には超絶イケメンに見えており、もちろん女性にモテモテの人生！
元カノも超美人なのです。
傍から見ると羨ましい限りですが、見た目だけで判断される人生……それは伊達君の悩みでもありました。
そんな自分に自然体で接してくれる栞は伊達君にとって新鮮な存在です。
栞がつらい時には優しく慰めてくれる上にラーメンを奢ってくれるような好青年！
そんな彼にも秘密があるのです……。
一体何者？第1話に登場する怪しさ満点の占い師
第1話にて、栞が偶然占ってもらった怪しい占い師です。
「ハイヤーセルフは高次元の存在で何でもお見通し」と話す、見るからに怪しい女性占い師なのですが、ちょっと憶えておいて欲しい人物。
栞は占いで自分は幸せになれるかなど聞くのですが、ハマった答えは貰えずガッカリして帰ります。
その後ろ姿を見守る占い師のニヤリ顔が意味深なのです。
それからすぐに魚顔の伊達君に出会い、栞の運命は急速に動き出します。
魚に見える理由と関係あり？！
読者を元気にするポジティブなメッセージ
参照：https://woman.mynavi.jp/article/230131-3_1170841-2/
『まさかな恋になりました。』には、読者を元気にしてくれるポジティブなメッセージがたくさん込められています。
栞は自身の自己肯定感が低い原因に向き合い、前に進むことを選びました。
それは栞にとって、とても苦しいことでしたが、伊達君の支えもあり今の自分をありのまま受け入れることが出来るようになったのです。
初めはネガティブで、周囲から浮いた存在だった栞が、少しずつ変わっていく様子は読者に勇気を与えてくれます。
伊達君も栞の影響を受け、悩みながらも前向きに行動するように。
周囲の人間との関わりからも、家族や友人の大切さを学んでいきます。
すると、栞の同僚である若い女の子たちや、伊達君の超美人の元カノ、伊達君や栞の家族も少しずつですが、栞や瑞貴の成長に刺激を受けて変わり始めるのです。
現実にこういうことあるだろうなと思えるリアリティを感じられるのがすごいところ！
この作品の大きなメッセージとして、外見や年齢にとらわれず、前向きに行動していけば道は開かれることを教えてくれます。
それは恋愛だけでなく、子供・仕事・将来の生き方など、いくつになっても夢を追いかける大切さを訴えているのです。
忘れかけた大切なものを思い出すきっかけになるでしょう。
まとめ
参照：https://cycomi.com/title/163
『まさかな恋になりました。』は予測不能な展開とギャグ要素ありの笑えるシチュエーションや、共感できるキャラクター、読者へのポジティブなメッセージなど、多くの魅力が詰まった作品です。
笑える場面もあちこちにあるので、楽しく読み進められるのが魅力的。
ラブコメ好きはもちろん、自分に自信が持てない人にも全力でおすすめです。
ぶっ飛んだ設定ですし、一癖あるキャラクターたちが多数登場しますが、物語としてはリアリティがあります。
そして納得のエンディング。
読後は前向きで温かい気持ちになること間違いなしです。
物語のキーポイントである「魚に見える理由」の謎も気になる人は、是非読んでみてはいかがでしょうか。
TKD
あらすじの貼り付け間違ってますよ
舞妓さんちのまかないさんになってます
修正しました！ご指摘ありがとうございます…！