電子書籍はさまざまな端末で利用でき、スマホでも問題なく楽しめます。しかし「本当にスマホでいいのか」「電子書籍リーダーを買った方がいいのでは」と気になる人もいるかもしれません。
今回は、「電子書籍リーダー」と「スマホ」の読み方の違いを解説します。それぞれのメリットとデメリットを紹介するので、自分に合った端末で読書を楽しみましょう。
以下のページでは、オススメの電子書籍ストアを紹介しています。「どのような電子書籍ストアがいいのかわからない!」という方は、ぜひ参考にしてください。
それではまず、電子書籍リーダーとは何かについて説明していきます!
「電子書籍リーダー」とは?
電子書籍リーダーとは、Kindleや楽天Koboなどの電子書籍を読むための専用端末のことです。電子書籍リーダーはiPadなどのタブレットとは異なり、紙の感覚に近い電子ペーパーを採用しています。
また、Kindleの電子書籍リーダーの画面サイズは、6〜7インチ。iPhoneのサイズは、一番小さくて「iPhone SE(第3世代)」の4.7インチ、最大で「iPhone 13 Pro Max」の6.7インチなので、KindleはiPhoneより少し大きめのサイズとなっています。
電子書籍は、スマホや電子書籍リーダー以外に、タブレットやパソコンなどさまざまな端末で読めます。それぞれの概要をまとめると、以下の通りです。
端末 | 画面サイズ | 容量 | 重さ | 画面カラー |
---|---|---|---|---|
スマホ (iPhone) |
4.7〜6.7インチ | 64GB 〜1TB |
144g〜 | カラー |
電子書籍リーダー (Kindle) |
6〜7インチ | 8GB〜32GB | 174g〜207g | 白黒 (一部カラー) |
タブレット (iPad) |
7.9〜12.9インチ | 64GB〜2TB | 304g〜682g | カラー |
パソコン (Mac book) |
13.3〜16.2インチ | 256GB〜4TB | 1.29kg〜2.1kg | カラー |
上記の端末の中では、スマホが一番軽く、持ち運びに向いています。電子書籍リーダーは、タブレットより小さく、軽いのが特徴です。電子書籍をより大画面で楽しみたい方は、タブレットやパソコンが向いています。
「電子書籍リーダー」の普及率
2020年度の電子書籍リーダーの利用率は以下の通りです。(令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査より)
- 20代:10.8%
- 30代:7.6%
全年代で比較すると以下のような差があります。
- スマホを利用している割合:91.1%
- 電子書籍リーダーを利用している割合:5.7%
電子書籍リーダーの利用率が低い原因のひとつとして、電子書籍リーダーを利用できる電子書籍ストアが限られていることが挙げられるでしょう。今のところ、電子書籍リーダーを利用できる電子書籍ストアは「Kindle」と「楽天kobo」がメインです。
全体的に電子書籍リーダーの利用率は低いものの、利用者は年々増えています。
「電子書籍リーダー」vs「スマホ」どちらがいい?
結論からいうと、スマホでも十分電子書籍を楽しめます。スマホと電子書籍リーダーには、以下のようなメリット・デメリットがあります。
端末 | メリット | デメリット |
---|---|---|
スマホ | ・持ち運びが楽 ・追加で端末を購入しなくてOK |
・文字が小さい ・読書に集中しにくい ・スマホの容量を圧迫する |
電子書籍リーダー | ・目が疲れにくい ・集中して読書ができる ・電池が長持ちする ・防水機能がある |
・カラー表示できない ・書籍データの読み込みが遅い ・読める電子書籍ストアが限定される |
メリット・デメリットから考えると、電子書籍リーダーがオススメなのは、以下の特徴に当てはまる人です👇
- 電子書籍を日常的にたくさん読む人
- 活字の本をじっくり読みたい人
- 読書にこだわりたい人
気軽に電子書籍を楽しみたい人は、スマホで十分と言えるでしょう。
「電子書籍リーダー」のメリット
電子書籍を読むために作られた「電子書籍リーダー」には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは以下の4つのメリットについて解説していきます。
- 目が疲れにくい
- 集中して読書ができる
- 電子書籍リーダーの電池が長持ちする
- 防水機能がある
1つずつ見ていきましょう!
リーダーのメリット①:目が疲れにくい
電子書籍リーダーは以下の理由から、スマホやタブレットより目が疲れにくいと言えます。
- 紙の感覚に近い電子ペーパーを使用している
- 文字の大きさを調節できる
電子ペーパーは、画面が発光するのではなく、紙と同じように周りの光を反射して目に届ける仕組みです。そのためスマホやタブレットより目に優しい設計となっています。(参考:Linfiny Japan HP)
また、文字の大きさを簡単に調節できるので、文字がびっしり書かれている小説でも、目に負担をかけずに読めます。
さらにバックライトの調整もできて目が痛くなりにくいだけでなく、ブルーライトも発生しないので、就寝前でも安心して利用できます。
リーダーのメリット②:集中して読書ができる
スマホと比べて、電子書籍リーダーは読書に集中できます。
電子書籍リーダーは読書専用の端末のため、ネット検索や他のアプリ利用などはできません。
スマホの場合、メールやアプリの通知など他の情報が入るとどうしても気になってしまいます。しかし電子書籍リーダーは、通知が入ってこないため、気が散ることなく読書に集中できます。
リーダーのメリット③:電池が長持ちする
電子書籍リーダーは、電池が長持ちする点もメリットのひとつです。
電子書籍リーダーは画面を切り替える時のみ電力を消費するため、スマホと比べて読書を続けてもあまり電池が減りません。
たとえばKindle Paperwhiteは、一度のフル充電で、最大で10週間の利用が可能です。
外出時に持ち歩いて、カバンに入れっぱなしでも電池切れの心配が少ないのは嬉しいポイントです。
リーダーのメリット④:防水機能がある
電子書籍リーダーには防水機能があるので、キッチンやお風呂でも読書ができます。
スマホの中には防水機能がある機種もありますが、防水機能がないスマホであれば他のアプリや大切な情報が入っているため、水没してデータを損失した時のリスクは大きいでしょう。
スマホや電子書籍リーダーの防水機能にはレベルがあり、水や固形物に対する保護性能を表すIPXの数値が高いほど防水機能が高くなります。
「水中でも使用可能」とされるIPX8の電子書籍リーダーも販売されているので、お風呂や水辺で使う方はIPXが高い電子書籍リーダーを選ぶといいでしょう。
「電子書籍リーダー」のデメリット
メリットの多い「電子書籍リーダー」ですが、いくつかデメリットもあります。
ここでは以下の3つのデメリットを解説します。
- カラー表示できない
- 書籍データの読み込みが遅い
- 読める電子書籍ストアが限定される
こちらも1つずつ見ていきます。
リーダーのデメリット①:カラー表示できない
スマホであればカラーで作品を楽しめますが、基本的に電子書籍リーダーは白と黒しか表示できない設計となっています。
電子書籍リーダーで小説や参考書を読む分には問題ありませんが、漫画などの絵を楽しむ作品を読む方には向いていないかもしれません。
しかし、中にはカラー表示が可能な電子書籍リーダーも販売されています。たとえば、KindleやHontoなどが読める電子ペーパータブレット「BOOXシリーズ」の「BOOX Nova Air C」はカラー表示が可能です。
リーダーのデメリット②:書籍データの読み込みが遅い
電子書籍リーダーは、書籍データの読み込みが遅い点もデメリットのひとつです。一般的なディスプレイと比べ、電子書籍リーダーは応答速度が遅い傾向のため、次のページをめくるときにタイムラグが起きる場合があります。
サクサク読みたい方は、スマホやタブレットの方が向いているかもしれません。
リーダーのデメリット③:読める電子書籍ストアが限定される
電子書籍リーダーは専用端末のため、購入先が限定されます。
たとえば、Kindle端末で読めるのはAmazonで購入した本のみ、楽天Kobo端末で読めるのは楽天Koboで購入した本のみとなります。ただし、Androidが搭載されたBOOXシリーズの端末であれば、他の電子書籍ストアで購入した本であっても閲覧可能です。
とはいえ、自分の読みたい電子書籍ストアを決めてから、そのストアが利用可能な電子書籍リーダーを購入しましょう。
「スマホ」で読書するメリット
ここでは「スマホ」で読書する以下の2つのメリットを紹介します。
- 持ち運びが楽
- 追加で端末を購入しなくてOK
スマホのメリット①:持ち運びが楽
スマホの電子書籍アプリであれば、電子書籍を読む時にもスマホひとつで完結でき、端末を2台持ち歩かなくてよい点がメリットです。
電子書籍リーダーは軽いとはいえ、スマホと合わせて2台を持ち運ぶのは重く、面倒だと感じる人も多いでしょう。スマホはいつも持ち歩いているため、持ち運びが手間になることもなく、気軽に読書を楽しめます。
スマホのメリット②:追加で端末を購入しなくてOK
スマホに電子書籍アプリをインストールすれば、追加で端末を購入する必要がない点もメリットのひとつです。
電子書籍リーダーは、安くても約1万円ほどの費用がかかります。高いものでは約5万円する商品もあり、高い買い物と言えるでしょう。
しかしスマホで電子書籍を読むのであれば、追加で端末を買う必要がないため、費用の節約になります。できるだけ手軽に電子書籍を楽しみたい方は、スマホのアプリで読むのがオススメです。
「スマホ」で読書するデメリット
「スマホ」で読書をするのにもいくつかのデメリットがあります。
ここでは以下の3つのデメリットについて紹介します。
- 文字が小さい
- 読書に集中しにくい
- スマホの容量を圧迫する
スマホのデメリット①:文字が小さい
ほとんどのスマホは、電子書籍リーダーより小さいため、その分表示される文字も小さくなります。画面上で文字をズームすることは可能ですが、雑誌や漫画などでズームすると全体が見えず、読みにくいと感じるかもしれません。
また、電車やバスでの移動中などで揺れがあると、さらに読みにくくなってしまうでしょう。スマホは小さくて持ち運びが便利な反面、文字が小さく読みにくいというデメリットがあります。
スマホのデメリット②:読書に集中しにくい
スマホはSNSやメールの通知があり、読書に集中できないというデメリットがあります。
電子書籍リーダーは、読書をすることに特化したアイテムなので、通知などがなく読書に集中できます。
一方スマホは、メッセージや電話のやりとりがメインのデバイスです。そのため読書以外のことに意識が向きやすく、読書の妨げになることがあります。
スマホのデメリット③:スマホの容量を圧迫する
電子書籍のデータがスマホの容量を圧迫する点も、デメリットのひとつです。電子書籍を購入すると、スマホにダウンロードされ、スマホ端末の容量を消費します。スマホの容量が圧迫されると「他アプリの動作が遅くなる」「容量がいっぱいになるとダウンロードができなくなる」などの恐れがあります。とくに電子書籍を数多く購入する場合は注意が必要です。
おすすめの電子書籍ストア3選
「スマホ」だけで電子書籍を楽しみたい場合には、よりお得に利用できるBookLive!、ebookJapan、コミックシーモアがオススメです。ここでは、以下の各電子書籍ストアの特徴を紹介します。
- BookLive!
- ebookjapan
- コミックシーモア
それぞれのストアについて詳しく解説していきます。
おすすめストア①:BookLive!
電子書籍ストアの中でも、トップクラスの知名度を誇る「BookLive!」。本の取扱冊数は約100万冊以上と、品揃えのよさが特徴です。
またBookLive!ではお得なクーポンを多く配布しています。初回限定の50%OFF半額クーポンの配布や毎日引けるクーポンガチャなどを実施しています。
以下のページでは、BookLive!について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください👇
【ブックライブの評判は??】電子書籍ストアBookLive!の口コミ・メリットデメリットを徹底調査!
おすすめストア②:ebookjapan
ebookjapanの本の取扱冊数は85万冊で、とくに漫画の取り扱いが豊富な電子書籍ストアです。ebookjapanもお得なサービスを用意しており、初回ログイン「50%OFFクーポン」や、毎回ログインする度に使える「5%OFFクーポン」を配布しています。主に漫画を読む方や、電子書籍をお得に楽しみたい方にオススメのサービスです。
以下のページでは、ebookjapanについて詳しく解説しているので、気になる方はぜひチェックしてください👇
電子書店「ebookjapan」の評判・口コミと特徴を徹底調査!改悪の噂から復活した最新レビュー!
おすすめストア③:コミックシーモア
コミックシーモアでは、漫画を中心に約92万冊以上の作品を取り揃えています。とくにBLなど女性向けの漫画の品揃えが充実している電子書籍ストアです。さらにコミックシーモア は、購入だけでなく、レンタルが可能なところも特徴です。
新規登録でもらえるクーポンは「70%OFF」と、他のストアより割引率が高くなっています。
以下のページでは、コミックシーモアについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください👇
電子書店「コミックシーモア」の評判と実際の口コミは?読み放題やレンタルも徹底調査!
気軽に電子書籍を楽しみたい人にはスマホがおすすめ!
電子書籍を日常的にたくさん読む人は、「電子書籍リーダー」がオススメです。一方で気軽に電子書籍を楽しみたい人は、「スマホ」での読書が向いています。
スマホやタブレットなどであれば、利用できる電子書籍ストアが限定されず、好きな電子書籍ストアを選べます。「自分の読みたい作品がある」「お得に利用できる」電子書籍ストアを選びましょう。
以下のページでは、オススメの電子書籍ストアを紹介しています。どのような電子書籍ストアがいいかわからないという方は、ぜひ参考にしてください👇
それでは素敵な電子書籍ライフを!
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